02-06-1;免疫総論
生理
インターロイキン
- 37種類が同定されている。
- IL-4,5;本庶先生。IL-5;高津先生。IL-6;岸本先生,平野先生(1986年)
IL-4
- 2型ヘルパー細胞(Th2)、肥満細胞、好塩基球から酸性され、B細胞に作用してIgE産生を促す。
- アトピー性皮膚炎 喘息の治療
IL-5
- Th2細胞、肥満細胞、好酸球から産生され好酸球の増殖分化を誘導する。
- 喘息の領域で大事。阻害で好酸球が激減。
IL-6
JAK
STAT
免疫グロブリン
- 遺伝子の数は2〜3万。それなのにオーダーメイドの抗体ができる(1987年利根川進。V67個。D27個。J6個)。(本庶先生;定常領域が5種類のアイソタイプのクラススイッチ)(石坂先生;IgEの発見)
- IgG4;補体結合性を欠き、免疫複合体も形成しない。免疫抑制的なIgGである。IgG4関連疾患として自己免疫性膵炎、間質性腎炎がある。
- 細菌に対してはIgG1,2が、ウイルスに対してはIgG1,3が重要な働きをしている。
- 薬売上の7割が抗体薬
ヘルパーT細胞
- Th1細胞はIL-2を産生し、キラーT細胞やNK細胞などを活性化させ、細胞性免疫を活性化させる。一方Th2細胞はIL-4を産生し、B細胞を活性化させ、アレルギー反応を含めた液性免疫を活性化させる。またTh1細胞はIFN-γを産生してIgE抗体産生を抑制するなどTh2細胞の働きを抑制する。
- Th1、Th2、Th17(皮膚科領域で大事)、Treg(坂口先生)の4種
T細胞の活性化
- 抗原提示細胞(APC)から抗原を提示。CD80/86とCD28が結合するとT細胞が活性化。CD80/86とCTLA4が結合するとT細胞の活性化を抑制。
- CTLA4の蛋白を薬にしたのがアバタセプト;免疫疾患に効く
自然免疫
Toll様受容体;自然免疫を刺激
癌免疫
癌抗原
CAR-T細胞療法
- 抗原認識部位とCD28/CD3ζを結合 キメラ抗原受容体(CAR)
- 前はサイトカインストームが3分の1。IL-6を抑えればコントロール可能
自己免疫疾患
罹患数
- 関節リウマチ;約70万人。シェーグレン症候群;約10〜30万人。SLE;約5万人
検査
- RAにおけるRFの陽性率は約8割。
- 高齢者では健常人でもリウマトイド因子はしばしば陽性になる。(健常若年者の最大4%、高齢者では最大25%陽性)
- SLEであっても抗核抗体陰性例が存在する。
抗核抗体
- 40倍未満を陰性とすると健常人女性の20%程度が陽性となる。
- 膠原病を疑う場合には160倍以上を陽性とし、40倍と80倍はグレーゾーンと解釈する。